2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (下) 

ジャレド・ダイアモンド 著 (草思社) 下巻の内容は、まず、過去の社会で環境破壊を克服した例。そのひとつとして、江戸時代の日本が挙げられている。日本は先進国でも有数の森林国で国土に対する森林被服率は70%を超えており、トップクラスである。しかし…

自殺論

デュルケーム (中公文庫)社会学の名著。

藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義 (下) 現場で使えるデリバティブ、スワップ 編

藤巻健史 著 (光文社) 下巻の内容は主に債券先物、金利スワップ、オプション、そしてヘッジファンド。全部、だいたい分かっていたことだけど、スワップのところは面白かった。金利スワップについてはよく教科書には「固定金利と変動金利の交換」と書いてあ…

藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義 (上) 為替と金利はなぜ、いつ動くか 編

藤巻健史 著 (光文社) 証券アナリストの証券分析を勉強しているけど、理論ばかりで実践的な知識がなくて不自由していた。為替とか先物の理論は分かっても、実際にどういう風に取引されているかほとんど分からないのでは知識として身につかない。実践的な知…

地方財政改革論 「健全化」実現へのシステム設計

小西砂千夫 著 (日本経済新聞社)地方財政が破綻寸前であることは、いうまでもないことです。著者の提言は大体以下のとおり。 予算よりも決算を重視 現金主義会計ではなく発生主義会計を利用する 地方交付税交付金を「ナショナル・ミニマム」を保障できるも…

第一次世界大戦 (下)

リデル・ハート 著 (中央公論新社)僕には荷が重い本だった。

閉ざされた言語空間 占領軍の検閲と戦後日本

江藤 淳 著 (文春文庫)この本の内容とは直接関係ありませんが、以前から思っていたことを書きます。 人間の自尊心と尊厳の源は、自由意志だと思います。誰しも、自分の考えは自分の自由意志によるものであり、他人から強制されたものではないと信じていま…

オランダ東インド会社

永積 昭 著 (講談社学術文庫)本書は主にインドネシアを中心にアジア的立場からのオランダ東インド会社の歴史が書かれている。オランダ東インド会社は、インドネシアのジャワ島に本拠地を置いた主に香辛料貿易を行った世界で最初の株式会社である。ただし、…

線文字Bを解読した男 マイケル・ヴェントリスの生涯

アンドルー・ロビンソン 著 創元社線文字Bとはエヴァンズがクレタ島を発掘した際に一緒に見つかった粘土板に書かれていた文字である。この粘土板は紀元前1750年から1450年ごろのものとされている。この線文字Bが古いギリシャ語の方言だったことを明らかに…

昆虫の誕生 一千万種への進化と分化

石川良輔 著 (中公新書)副題が「一千万種への進化と文化」と銘打ってはいるが、中身は単なる昆虫分類学の本であり、昆虫が種・目などに分類してあるだけで正直期待はずれである。また、昆虫学の基本をほとんど書かないまま、各論に移っているために、たく…

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)

ジャレド・ダイアモンド 著 (草思社)ダイアモンドは文明論を幅広い知識から論じた「銃・病原菌・鉄」の著者として知られていますね。本書は、過去の様々な文明が文明がどのような原因で滅びていったか、または、目いつ某を免れたのかを著者独自の視点から…

地ひらく 石原莞爾と昭和の夢 (下)

福田和也 著 (文春文庫)単なる石原莞爾の伝記ではなく、大正から敗戦までの歴史書でもある。第二次世界大戦のような石原莞爾とは直接かかわらない事柄についてもわりと詳しく書いてある。石原莞爾が主導した満州事変から満州国建国、相沢事件、二・二六事…

地ひらく 石原莞爾と昭和の夢 (上)

福田和也 著 (文集文庫)石原莞爾をテーマにした昭和の物語。 歴史とは何なのか。一言で言えば、持続の感覚である。(中略)この物語は、知識や見通しとしての歴史ではなく、今日の日々に埋もれつつも息づいている、「過去」の感触を、持続の感覚を取り戻す…

バルカン史

柴宣弘 編 (山川出版社)バルカン地域を先史から現代にいたるまでたどった通史である。国名で言うとルーマニア、モルドヴァ、ブルガリア、ユーゴスラビア連邦、マケドニア、スロベニア、クロアチア、ボスニア=ヘルツェゴビナ、アルバニア、ギリシャ、トルコ…

ノモンハンの夏

ようやく読み終わった。最初は冗長だと思っていたが、後半は面白く読めた。陸軍の参謀部が以下に無能で、身勝手か良く分かった。兵士の苦労や命をなんとも思わないで、自分の面子と出世ばかり考えてばかりいる陸軍の参謀らは本当に救いようがない。

第一次世界大戦 上

リデル・ハート 著 (中央公論新社) 第一次世界大戦の戦史。軍事を中心に書いてあるので門外漢の僕には難しく、ほとんど頭に入らない。上下巻で約1000ページもある。

ノモンハンの夏

半藤一利 著 (文芸春秋)ノモンハン事件とは1939年(昭和14)満州国とモンゴルの国境をめぐって関東軍とソ連軍との間で起こった戦争。ノモンハンの原義はラマ僧の第二位の階級の名前で、その近くに有名なラマの高僧の墓があったことからそう呼ばれる…

◆雪下ろし

昨日は親戚の家の雪下ろしをした。朝から日が落ちてすっかり暗くなるまでやってたので今日は疲れて半分寝てたりした。本当に今年の雪は尋常ではない。屋根の上には優に150cmは積もっていた。それも、新雪ではなく密度の高い雪なのでものすごい重さがある。母…

金(ゴールド)が語る20世紀

鯖田豊之 著 (中公新書)金本位制の歴史を学びたい人にとっては良い入門書だと思う。日露戦争時に日本政府と日銀が戦費を調達するために、ロンドン市場などで国際を発行したときの苦労がしみじみと伝わってきた。ただ、著者は事実を時系列順に淡々と並べて…

◆雪かき

今日は雪かきで疲れた。今年は40年年ぶりの大雪で、一番多いときでは1メートル以上積もっていた。場所によっては2メートルは積もっていた。そのせいで屋根がつぶれた家もある。明日は屋根の雪下ろし。