2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

大衆観光の生態史 日本とイギリス

今井誠則 山内義治 渓水社 タイトルどおりの中身と思っていたら、とんだ期待はずれで、前半の三分の二は日本とイギリスのプロト工業化社会論についやされている。専門の学者ではないのに良くまとめているとは思うが、参考文献がないので史料価値は低い。こん…

稲の日本史

佐藤洋一郎 著 角川選書 稲作は弥生時代をもってはじまったと思われているが、近年の研究によると実は縄文時代にすでに稲作は行われていたようだ。稲作というと「水田」を思い浮かべる。しかし、稲作は必ずしも水田だけで行われるのではなく、焼畑による稲作…

盲目の時計職人 自然淘汰は偶然か?

リチャード・ドーキンス 著 早川書房「延長された表現系」が少しいまいちだったのに比べて、本書は良かった。

日本の歴史4 平安京

北山茂夫 著 中公文庫 光仁・桓武朝から始まる平安時代の前期について書かれている。とても分かりやすくよい本だと思う。

シュリーマン旅行記 清国・日本

ハインリッヒ・シュリーマン 著 講談社学術文庫シュリーマンと言えば、トロイ発掘であるが、実はこの高名な考古学者は幕末の日本を訪れたことがあり、これはその貴重な記録である。シュリーマンは日本に先立って、清国も訪問していたが、この本の清国に対す…

祖先の物語(下)

リチャード・ドーキンス 著 小学館 最新の生物学、特に、分子系統学に基づいている。人類の祖先を求めた巡礼のたびは、チンパンジー、ゴリラ・・・・その他哺乳類、爬虫類+鳥類、両生類、魚類、菌類、植物などと次々と合流していき、最後には、古細菌、真正…

祖先の物語(上)

リチャード・ドーキンス 著 小学館 人間から始まって、過去にむかって生命の起源まで遡っていく巡礼のたびという形式で書かれた生命史である。現存の生命がすべて同じように巡礼のたびを行い人間とどんどん合流していくという形式で書かれている。巡礼のたび…