2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

犬神家の一族

横溝正史 角川文庫久しぶりに小説を読んだ。おもしろかった。

ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

本川達雄 著 中公新書 副題のとおり、動物のサイズからの発想によるユニークな生物学。時間は体重の1/4乗に比例する。体重は、体積に比例するから、時間は体積の1/4乗に比例するとも言い換えることが出来る。例えば、寿命、呼吸間隔、心臓の鼓動間隔、筋肉の…

兵隊を持ったアブラムシ

青木重幸 著 どうぶつ社社会性昆虫と言えば、ミツバチ、カリバチ、アリなどが属する膜翅目とシロアリが属する等翅目がある。これらの昆虫では、生殖カーストである女王や王と、不妊カーストであるワーカーが分離している。長い間、このような社会性昆虫は、…

0歳児がことばを獲得するとき 行動学からのアプローチ

正高信男 著 中公新書 赤ちゃんは生まれたときは、全く自我の無い、動物のようにみえる。しかし、実は赤ちゃんの言語獲得のプロセスは生まれたときから、否、母親のおなかの中にいるときから始まっているということが分かった。赤ちゃんは母親の声と別の声を…

昆虫の世界へようこそ

海野和男 ちくま新書 著者は昆虫写真家であり、本書には著者のとった美しい昆虫写真がたくさん集められている。本書の写真は、魚眼レンズを用いてとられている。普通のレンズで昆虫のような小さいものをとると、環境まで描写することが出来ない。魚眼レンズ…

延長された表現型 自然淘汰の単位としての遺伝子

リチャード・ドーキンス 著 紀伊国屋書店 「利己的な遺伝子」に続くドーキンスによる進化論の本の第二弾。であるが、「利己的な遺伝子」に比べると歯切れが悪い。著者が何度も本書の中で述べているように「自己弁護」がやたらと多い。もちろん、私はドーキン…

国際連合 軌跡と展望

明石 康 著 岩波新書「敵国条項」については、1995年の総会決議で死文化していることが確認されたそうだ。あと、歴代事務総長のエピソードとかがあってよかった。

微生物に学ぶ

白田 昭 著 工業調査会これを買ったのはミス。まず、29ページの分類がすごい。なんと、生物が「動物」「植物」「微生物」の三つにわかれていて、さらに、「微生物」が「真核生物」「原核生物」「ウイルス」に分かれている。分かっていてこんなむちゃくちゃな…

御家騒動 大名家を揺るがした権力闘争

福田千鶴 著 中公新書江戸時代初期までは、まだ、主君は「器用」「器量」で選ばれるべきだと言う戦国時代の価値観が残っていたようだ。そういう理論で、器量の無い主君は家臣によって廃立されたり、家臣の方が主君から去っていくようなこともしばしばあった…