2006-12-10 延長された表現型 自然淘汰の単位としての遺伝子 リチャード・ドーキンス 著 紀伊国屋書店 「利己的な遺伝子」に続くドーキンスによる進化論の本の第二弾。であるが、「利己的な遺伝子」に比べると歯切れが悪い。著者が何度も本書の中で述べているように「自己弁護」がやたらと多い。もちろん、私はドーキンスが正しいと思うし、グールドよりドーキンスに軍配を挙げる。だが、本書に関して言えば、「利己的な遺伝子」は100点満点だが、「延長された表現型」はせいぜい70点くらいしかあげられない。この本は、進化論に関する「神学論争」のドーキンスによる弁明である。