昆虫の誕生 一千万種への進化と分化

石川良輔 著 (中公新書

副題が「一千万種への進化と文化」と銘打ってはいるが、中身は単なる昆虫分類学の本であり、昆虫が種・目などに分類してあるだけで正直期待はずれである。また、昆虫学の基本をほとんど書かないまま、各論に移っているために、たくさんある専門用語の意味が分からない。新書なので細かい専門的な説明はすべて端折って、一般の人にも興味がわくような内容を多くしてほしかった。