銀むつクライシス 「カネを生む魚」の乱獲と壊れゆく海

G・ブルース・ネクト
早川書房

面白かった。密漁船とそれを追う巡視船の追跡劇が臨場感たっぷりに書かれていた。密漁船はウルグアイに向けて逃げ続け、南極近くの蓮葉氷の浮かぶ危険な海に逃げ込み、一時は巡視船から逃げ切ったかに思われた。しかし、巡視船も何とか密漁船を再び見つけ、南アフリカの協力を得て拿捕に成功する。船長、漁労長などの高級船員たちはオーストラリアで裁判に掛けられるが、結局は無罪となる。

この本ではじめて、漁労長などという仕事があることを知った。