統計学を拓いた異才たち

デイヴィッド・ザルツブルグ 著
日本経済新聞社

学生だったころは統計学などは見下していて、見向きもしなかった。単にデータの平均を取ったりするだけのしょぼい学問だと。しかし、統計学はデータの意味を理解する上できわめて重要だと言うことがわかった。そもそも、自然科学にしろなんにしろ、実験から得られるのは観測値の分布だけである。この分布は、「真の値が本当はあるが誤差のために、ある種の分布にしたがっているのか」それとも、そもそも「科学には分布しか存在しないのであって、分布こそが実物」なのかという問題がある。

さておき、統計学はきちっと勉強するべきだと思った。